犯罪白書での定義は「刑法犯検挙人員に占める再犯者の人員の比率」です。そして再犯者とは「前に道路交通法違反を除く犯罪により検挙されたことがあり、再び検挙された者」を指します。
令和5年の再犯者率は47.0%、再犯者の人員は8万6,099人でした。約半分が再犯者、と聞くと再犯が増えているように読めます。**ここが最大の落とし穴です。**
同じ白書で、再犯者の人員そのものは平成18年の14万9,164人をピークに減り続けています。人数が大きく減っているのに率が高いのは、**分母である検挙人員全体が、それ以上の速さで減っているから**です。つまり初犯で検挙される人が大きく減った結果として、率が上がっています。
率と実数を混ぜて読むと、事実と反対の結論が出ます。「再犯者率が過去最高」という見出しは、「再犯が過去最悪」という意味ではありません。
なお、これとは別に再入率という指標があります。こちらは刑事施設を出た人が一定期間内に再び入所した割合で、母集団も測っているものも違います。並べて引き算しないでください。