刑法犯の認知件数(警察が把握した件数)で見ると、戦後最多は平成14年の285万3,739件でした。そこから減り続け、令和3年に戦後最少を記録しています。
そして令和4年から3年連続で増加し、令和6年は73万7,679件でした。20年あまりで4分の1近くまで減り、直近3年は増えている、というのが両方合わせた形です。
★どちらを切り取るかで、まったく違う話になります。「戦後最悪の時期の4分の1」も「3年連続で増加」も、どちらも同じ統計から出てきます。片方だけを見出しにすると、事実と食い違う印象が残ります。
もうひとつ注意したいのは、認知件数が「起きた件数」ではなく「警察が把握した件数」だという点です。被害の届けやすさが変われば、実際の発生が変わらなくても数字が動きます。数字の上下を、そのまま体感治安の話に翻訳しないほうが安全です。