犯罪学でもっとも安定して確認されている観察のひとつです。横軸に年齢、縦軸にその年齢で犯罪に関わる人の割合を取ると、10代後半に山が来て、20代以降はなだらかに下がる形になります。
この形が驚かれるのは、国が違っても時代が違っても、犯罪の種類が違っても、だいたい同じ形になるからです。つまり「犯罪をする人」という固定した集団があるわけではなく、**多くの人が一時期通って、そのまま出ていく**ということを意味します。
なぜ下がるのかについては説明が分かれます。自己統制が年齢とともに上がるという説明、就職・結婚・子どもといった出来事で失うものが増えるという説明(社会的絆の側)、そもそも一人で過ごす時間が減るという説明(日常活動の側)。どれも部分的に支持されています。
実用上いちばん大事なのは、この曲線が「人は変わる」ことを数字で示している点です。一度外れた人が一生外れたままではない、というのが統計の側の答えになります。