顔立ちや体型から犯罪傾向がわかる、という考えは19世紀の Lombroso による生来性犯罪者説にさかのぼります。囚人の身体的特徴を測り、「生まれつきの犯罪者」には特有の身体的特徴がある、と主張しました。
この説は当時から検証され、否定されています。決定的だったのは Goring による大規模な比較で、囚人と非囚人のあいだに主張されたような身体的な差が見出されませんでした。以後、犯罪学の主流はこの方向を離れています。
★近年、顔画像から犯罪傾向を判定すると称する機械学習の研究が発表され、そのたびに強い批判を受けて撤回されています。批判の中身は技術ではなく**データの側**です。学習データが「逮捕された人の写真」である以上、そこに写っているのは犯罪傾向ではなく、誰が逮捕されやすいかという既存の偏りだからです。
顔で判定する道具は、作れないのではなく、作れば差別の自動化装置になります。だからこのアプリは、相手モードでも相手の見た目を一問も聞いていません。聞いているのは、あなたが見た**言動**だけです。